愛光幼稚園の紹介

 愛光幼稚園は、1918年に、現在の日本キリスト教団大津教会の付属施設として創立されました。90年前といいますと、まだ幼児教育などは大都市の一部でしか取り沙汰されていないような時代です。幼児に教育というものが必要であると考える環境はまだ整っていませんでした。行政で公立幼稚園の必要性が論じられるその前に、愛光幼稚園はこの大津の地に建てられたのです。
 戦前・戦中の富国強兵に始まり、戦後から現在に至る画一的教育や競争原理に基づく教育、はては早期教育や能力開発等々のさまざまな教育論や方法論が渦巻き、変貌していく過程の中、愛光学園は、それらの奔流に流されることなく、創立当初より一貫して「キリスト教自由保育」を守り続けてまいりました。

 キリスト教教育というと何か道徳や行儀を重んじるかのような堅苦しいものを連想してしまいがちですが、そういうことではありません。キリスト教自由保育とは「その子ひとり」に寄り添いをもって育むということです。分かりやすく言えば、3〜5歳という人生の初端に「わたしは愛されている存在である」ということを、保育という集団生活の中で獲得すること、これを重んじるということです。そして、愛されていることを深く認識することを通して、子どもたちは初めて、他者を愛することへと踏み出していくのです。言い換えれば、この社会は失意と絶望に満ちた世界などでは決してなく、喜びと希望に裏打ちされた未来が約束されているという、生きる力を得るということです。私たちは、ここに基本的な個の形成をすえるのです。


園長 真砂良克


◎愛光幼稚園の保育方針、三年間の一貫保育カリキュラム


(1) あたたかい心をもつ

 愛光幼稚園では、すべての保育・人間形成の基礎に、聖書が教える「愛」を基本とした キリスト教精神をすえて保育が行われています。
 キリスト教保育の一環として、礼拝のある保育がなされています。 聖書のお話を聞き、讃美歌を歌い、 お祈りをすることなどを通して周りの人たちを思いやることのできる心を子どもたちの中に育てると共に、基本的な共同生活をしていくための生活の秩序を身につけます。

(2) のびのびと

 画一化された人間ではなく、個性(自分らしさ)を発揮できる人間形成をめざして、毎朝の自由保育の時間の充実がなされています。「のびのび」とは自由奔放ということではなく、あらゆる生活の領域で屈託なく自己表現ができることをめざすものです。また、愛光幼稚園は少人数保育(1クラスの人数は 20名〜25名前後)を行っていますので、教師とのつながりは言うまでもなく、子ども同士、それもクラス (年齢)を越えての交流もカリキュラムの中に多く取り入れ、幅広い社会性を養うことを目指しています。

(3) 元気な子どもに育てる

 毎日、朝の体操、裸足の生活(冬期を除く)、マラソン、乾布摩擦を行い、薄着を励行しています。 また都心部に幼稚園がありますので、ふだん自然に親しむ機会の少ない子どもたちのために、積極的な園外保育を取り入れています。年間数回の遠足、夏の一泊保育、凧あげをはじめ、子どもたちが楽しみながら健康な体をつくれるように配慮したカリキュラム設定に努めています。


(4) 家庭との協力

 ひとりひとりの子供への保育を効果あるものにしていくために、当園では各家庭との連絡を密にしています。それは、保育は正三角形の三辺(園保育と、家庭環境と、子ども自身)によって完成されると考えているからです。連絡帳の毎月の欄に、その月の発達や新しい発見を書き入れることにしています。その欄にご家庭での様子も書き加えていって下さい。そのことによって、子どもたちの状態をより深く知り、 保育を一層効果のあるものとすることができます。
 また、保育終了後でしたら、いつでも個人的にお話し合いをする用意をしています。電話ででも結構です。 ご家庭との連絡を密にしたいと思っていますので、ご遠慮なく教師に声をかけ、またご相談下さい。



園長 真砂良克

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