大津愛光学園
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入園を希望される方へ

ご挨拶

 私は、学校法人大津愛光学園の初代の理事長ですが、それまでの私の職歴は、滋賀県下の小学校教諭3年、滋賀大学附属小学校教諭6年、滋賀県立高等学校の教諭18年、ドイツ留学1年、京都文化短期大学教授16年、京都学園大学人間文化学部教授4年を経て、2003年4月から、愛光学園の理事長に就任いたしました。幼稚園から大学までの教師遍歴52年、その間、県立・国立・私立の学校を経験させていただき、教師としては誠に希有な人生を歩んでいます。
 私の専攻はドイツ哲学で、翻訳書としては、ロベルト・シンチンゲル著『カール・ヤスパースの思いで』(北樹社、1986年)、スイスのチューリッヒ大学総長でもあった神学者、エミール・ブルンナーの名著Gerechtigkeitの翻訳書「正義──社会秩序の基本原理」(聖学院大学出版会、1999年)。著書は『ヤスパースの実存と政治思想』(北樹社、1991年)、『イエスの足跡を訪ねて──オランダ・ドイツ・イスラエル紀行』(近代文芸社、1999年)他。論文は「禅──悟りについて」、「宗教改革における人間像と道徳教育」、「ドイツの政治的後進性とカントの政治哲学」、「文化と文明の現代的課題」、「杉浦千畝の人道的決断とその背景」等々があります。
 したがって、私は愛光学園の理事長に就任するまで、幼児教育に携わった経験も、また幼児保育に関する論文もありませんが、いつも思うことは、教育の対象が幼稚園児であろうが、大学生であろうが、教育の神髄は「啐啄同時」(そったくどうじ)にあると考えています。「啐」は雛が孵化する時、殻の中で親に合図を送るためにすするようにして鳴く声。「啄」はそれに応えて、間をおかないで、即刻母鳥が外から殻をつつき、雛を無事に外界の世界に導く行為を指しています。それ故にこの解釈は、教育上逸することのできない好機、また熟した機を捕らえて、親や教師が子どもたちを教えたり諭したりして導くことを意味しています。幼児が何らかの合図を出している時に、親や教師がそれを見逃すことは、子どもたちの健全な成長を育成する機会を逸することになります。特に幼児保育においては、この「啐啄同時」が、教育者や保護者の最も大切な心構えではないでしょうか。
 学校法人になって以来この5年間、多くの方々のご協力をいただき、大過なく、そして経営も順調にすすみ、基本金も蓄えるまでに成長してまいりました。本園は、健全な経営を基本方針に据えながら、隅々まで心配りができるように、特に少人数教育に重点をおいています。従って園児数に比較して多くの教師を採用しております。現在、園長以下教諭7人、非常勤教員2名、「預かり保育」担当非常勤教員3名、他に5名の非常勤講師(お茶教室2名、書き方教室1名、ストーリー・テリング[読み聞かせ]1名、聖話[聖書のお話]1名)からなり、また補助活動としての「2才児クラス」では、嘱託教員2名、非常勤教員3名が担当しています。その他事務職員1名、給食担当職員3名、合計26名の教職員が保育活動に参加しています。小さい幼稚園ではありますが、教職員は中規模の小学校なみの規模で、実に充実した教師陣の構成です。
 愛光学園の園児数は、2才児を含めて約95名、小さな学園ではありますが、90年という古い伝統の上に立ちつつも、大鵬(中国の伝説上の鳥)のごとく大きな翼をいっぱいに広げて大空に舞い、「蒼濶白雲閑」(蒼海はひろく、白雲はしずかなり)の境地でもって、遙か遠くの高い山脈の頂きに視線を注ぎ、眼下に青い大海原を眺めつつ、地はしっかり大地を踏みしめて、教職員一同、深い愛情でもって日々保育活動に専念いたしたいと存じております。

 ──草花を 踏まぬは慈悲と語りつつ 子らと歩める道は楽しき──

理事長 寺脇丕信




理事長 寺脇丕信

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