愛光幼稚園は1918年(大正7年)4月7日、大津市下百石町36番地(現在の位置から一筋下がった場所)に、大津教会の前身である旧大津基督同胞教会の付属事業として、牧師矢部喜好氏により設立されました。当時は広い庭をもった日本家庭を園舎として使用していたそうです。その後より現在に至るまでは、1928年(昭和3年)にメレル・ヴォーリズの設計によって建てられた大津同胞教会の会堂の一部が園舎となっています。今年(2008年)でちょうど90年の歴史を重ね、その間の卒園児は、約3,000名の多きを数えます。滋賀県下では、最も古い歴史をもった幼稚園の一つなのです。
しかしながら近年大津教会の付属事業としては困難が伴うようになり、2003年(平成15年)4月から、滋賀県から私学へのお力添えが頂けるようにと、大津教会から独立した形式をとり、学校法人大津愛光学園愛光幼稚園としてスタートいたしました。
今までの幼稚園との違いは、私学の諸々の法規を整えつつ、理事会と評議員会を構成し、その議事録を残し、監事・公認会計士・滋賀県総務課などの監査を受けながら、幼稚園の運営をするところにあります。
本来教会の付属幼稚園ですから、教会から独立した学校法人になっても教育の方針は90年前とは変わらず、「キリスト教的精神に基づく、心身ともに健全な人間を育成する」が基本理念になっています。すなわち生活の根底に「神に祈りを捧げる」神への信仰と、いかなる人々をも愛する「隣人愛」の精神をもった人間の育成です。したがって愛光幼稚園の保育は、教育の基本である知育・徳育・体育において、調和のとれた人間の育成を計っていますが、特に「人々に対して優しく思いやりのある心」を育てる徳育に、やや重点がおかれているとも言えます。
人間は本来不平等にできています。まず両親が違いますし、生まれた環境も違います。身体・気質・記憶力や判断力を含む能力、そしてその総合力としての個性は一人ひとり違っていて、全く同じ人間というのはこの世に一人もいないのです。人間はお互いに差異があり、違っているのが正常な姿なのです。しかし神や法の前においては、どの人間も平等です。つまり「不平等の平等」なのです。お互いに違いを認めて、その違いを尊重しながら一緒に遊び、思いやりの心を持ち、助け合う共同生活の中で学習をしていくのです。愛光幼稚園は、親と子、教師と園児、子どもと子ども、それぞれの関係において、「心に響き合う心」が育まれることに最も重きをおいています。